ピンクとスノーじいさん 村上 康成/作・絵 徳間書店
 春に生まれたヤマメのピンク。もうすぐ初めての冬を迎えます。だんだんとエサも減り、ピンクの仲間たちもお腹がペッコペコです。そんなピンクに、イワナのスノーじいさんは冬の厳しさを教えてくれます。
 やがて本格的な冬が訪れ、体はコチコチ、お腹もすいてフラフラになっていたピンクは、ある日、大きなイタチに襲われてしまいます。そのとき、スノーじいさんが助けてくれるのですが・・・。 さて、ピンクの運命は?スノーじいさんは?どうなるのでしょう。
 厳しい自然の中で、たくましく生きていく魚たちの姿が描かれています。スノーじいさんやイタチの迫力も満点!!弱肉強食の世界は子どもたちには難しいかもしれませんが、迫力のある絵や情景から、子どもたちなりに感じるものがあると思います。自然界の厳しさを教えてくれる一冊でした。ぜひ、他のシリーズも一緒に読んでみてはいかがでしょう。 



オニの生活図鑑 ヒサ クニヒコ/作・絵 国土社
 山のオニと海のオニの生活について書かれている楽しい不思議図鑑です。
 山のオニの暮らしは、家をどのように作っているのか、男オニ、女オニ、子オニはどのような仕事を行っているのかが書いています。食べる物をどのようにして採るのか、調理するのか、詳しく書かれています。
 海のオニの暮らしも同様に、衣服や道具の作り方や、塩をどの様に作っているのかが分かりやすく説明されています。
 
 人間と同様に行事のこと、お祭りのこと、結婚、赤ちゃん誕生の等書かれており、人間のことと比べながら読んでいくことができます。
 文章に漢字が多いので、お家でじっくり読んであげると子どもたちと楽しい時間が過ごせると思います。日本の地名にも「鬼」という文字がたくさんあります。その地の鬼の話をしていくのも楽しいかもしれませんね。



だんろのまえで 鈴木 まもる/作・絵 教育画劇
 雪の降っている寒い夜に道に迷ってしまったぼく。すると、ドアがついている大きな木があり、ぼくが中に入るとまっくら。奥にいくと暖炉と動物たちがいました。火をながめて動物たちと一緒に過ごしているうちに、ぼくはなんだかゆったりとした暖かな気持ちになり、また外へ出ていく元気がわいてくるお話です。自然の中で生活している鈴木まもるが実体験をもとにした仲間の大切さを、素直な気持ちで聞かせてくれる絵本です。
 
 内容はどちらかというと大人向けだと思いますが、小さな子には、絵本の内容をそのまま受け止められ、楽しんでくれる絵本だと思います。うさぎがぽつりとつぶやく「つかれたらやすめばいいんだよ。むりしないで。じっとしていればげんきになるさ。」の言葉は自信がない時に元気付けてくれる前向きなメッセージで、悩んだり苦しい時に、ぜひ読んでほしい一冊です。絵も内容も温かみのある絵本で、ゆったりとした時間に読むのがオススメです。

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